ロジカルシンキング/照屋華子

ロジカル・シンキング

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2001年の発売以来人気のロング&ベストセラーで、ロジカルシンキングの名著と言われている1冊です。

論理的思考力と論理的表現力を鍛えるための手法が分かりやすく解説されています。
自分の考えを整理し表現する力が身につき、説得力のある話し方ができるようになります。

また、自身のコミュニケーション能力を把握するのにも役立つでしょう。
ロジカルシンキングの基礎を学んだあとに、さらに理解を深め実践レベルで使えるよう習得したい方におすすめです。

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本書の要点

  • 要点1相手に納得してもらう説明をするためには、「課題」「答え」「相手に期待する反応」が明確でなければならない。
  • 要点2話の重複・漏れ・ずれをなくし、伝え手の結論を相手に自然に理解してもらう技術を「MECE」と呼ぶ。MECEは、大きな重複や漏れ、ずれがないと思える議論の土俵を明快に示し、そこに相手を乗せ、理解を促す技術のことである。
  • 要点3伝え手の言いたい結論と根拠、結論と方法とのつながりを、相手に難なく理解してもらうには、「So What?/Why So?」の技術が重要となる。

要約

書いたり話したりする前に

相手に伝えるべきメッセージとは?

自分の主張や、自分が重要だと考えていることを相手に理解してもらうには、どうすればいいのだろうか。ここで注意したいのは、「あなたが言いたいこと」ではなく、「課題について相手に伝えるべきメッセージ」を伝えられているか、ということだ。メッセージとは、次の3つの要件を満たす必要がある。答えるべき課題が明快であり、その課題に対して必要な要素を満たした答えがあり、そして、そのコミュニケーションの後に相手に期待する反応が明白であるという3点である。

何かを相手に説明する際には、「課題」「答え」「相手に期待する反応」がセットになっているかどうかの確認を怠らないようにしたい。検討を進めるうちに、往々にして、他の課題に注意が奪われ、当初の課題とすり替わってしまうことは多い。そこで、商談や企画書作成の最初に、「自分が今、相手に答えるべき課題は何か」と自問自答するのだ。例えば「案件Aの事業化に取り組むべきか」という課題の会議ならば、相手にもその課題を認識してもらうことが第一である。

次に確認すべき点は「相手からどんな反応を引き出したいのか」である。相手から意見や助言を得たいのか、何らかの行動をとってほしいのか、というように、相手に期待する反応を明確にすることで、自らが伝えるべき内容の深さや広がりが変わってくる。

相手に自分の「答え」が伝わるようにするには?

monkeybusinessimages/iStock/Thinkstock

では、「課題」と「相手に期待する反応」を確認してやっと、「答え」の中身を考える段階に入る。課題に対する「答え」として備えるべき要素は、たったの3つだ。それは答えの核となる「結論」、結論の妥当性を説明する「根拠」、そして、結論が何らかのアクションを示す場合、どのように実行するかという「方法」である。結論・根拠・方法のいずれも、相手にとって明快で説得力があるものなのかを、伝え手が客観視することはなかなか難しい。そこで、次のポイントをチェックするとよい。

動画解説youtube

mokuji

概要

自分の考えを論理的に整理・構成し、相手に自分の考えを正しく伝える、ビジネスパーソンに不可欠のスキル「コミュニケーションの技術」が解説と集中トレーニングで身につく。

目次

第1部 書いたり話したりする前に   
第1章 相手に「伝える」ということ   
第2章 説得力のない「答え」に共通する欠陥 

第2部 論理的に思考を整理する技術   
第3章 重複・漏れ・ずれを防ぐ   
第4章 話しの飛びをなくす 

第3部 論理的に構成する技術   
第5章 So What?/Why So? とMECEで「論理」を作る   
第6章 論理パターンをマスターする   
第7章 論理パターンを使いこなす

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